2日間のペルー訪問日程が終わりました。
ボルアルテ大統領との会談では、太平洋でつながる国として150年にわたって外交関係を深めてきた日本とペルーが、価値や原則を共有する「戦略的パートナー」として関係を一層強化していくことで一致しました。ボルアルテ大統領は、ペルー憲政史上、初の女性大統領であり、ペルーが来年議長国を務めるAPECはじめ国際社会での活躍を期待したいと思います。
同じく女性のヘルバシ外務大臣との会談では、ウクライナや東アジアを含む最新の国際情勢について意見交換しました。日本が積極的に取り組んできた「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた協力を呼び掛け、気候変動、食料安全保障、エネルギーなど幅広い分野で協力していくことで一致しました。
ペルーの貿易交渉を担うマティウス通商観光大臣とは、私が担当大臣として取り組んだCPTPPをはじめとする枠組みを中心に、両国の経済関係をさらに深めていくことを確認しました。日本にとってペルーは、銅や亜鉛など鉱物資源、豊富な水産物の輸入国であり、わが国の経済安全保障、食料安全保障の観点からも重要なパートナーです。日本ペルー経済協議会など様々な機会を通じて、今後も経済関係を強化していきたいと思います。
これからコンドルの如く6000メートル級の山々が連なるアンデス山脈を越えてブラジルに向かいます。