最後の訪問国ポーランドに到着しました。外務大臣として訪れた２年前から国際情勢は一変、激動の時代を迎え、ポーランドは今、ウクライナ支援の前線拠点として大きな役割を果たしています。

１０００万人にのぼるウクライナからの避難民のうち、一時は半数以上がポーランドに逃れ、現在も１５０万人を超える人々がポーランドに避難しています。今回、避難民の支援に取り組む施設も訪問し、日本の今後の協力に役立てたいと考えています。

また、ポーランドには、２０世紀の２度にわたる世界大戦の傷跡が各地に残り、自由を求める勇気、困難に直面する人々を温かく迎える善意が、世代を超えて受け継がれています。日本とポーランドの間では、１００年前に日本が７６５名の孤児を受け入れ、それから７０年後の阪神・淡路大震災の際に被災児６０名がポーランドで温かく迎えられた友好の歴史もあります。

ロシアによるウクライナ侵略では、日本はこれまでに１兆円にのぼるウクライナ支援を表明し、人道支援、復旧・復興支援などを実施してきました。ウクライナ避難民の方々が家族や友人たちと安心して暮らせる日を一日も早く取り戻すため、引き続き様々な支援を行っていきます。

これから２日間、ポーランドの政府関係者や現地日系企業との意見交換、避難民支援施設の視察などを行う予定です。