茂木経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

2013年2月8日

平成25年2月8日(金)
8:41~8:51
於:衆議院議員食堂前廊下

(冒頭発言)

 

 おはようございます。

 

【東京電力の火力発電入札】

 東京電力の火力電源の入札の関係ですが、東京電力で260万キロワットの火力発電所の入札をこれから進めていきます。その際、私と石原環境大臣の間で相談をいたしまして、経済産業省と環境省との間で本件に関する情報共有や議論等が一層緊密に行われるよう、両省の局長級をヘッドとした東京電力の火力電源入札に関する関係局長会議を設置するよう指示をいたしまして、昨日第1回の会合が開かれました。
 今後、入札の状況を見つつ、エネルギーの安定供給や経済効率性の確保と環境保全をともに達成するため、両省が緊密に協力して検討していきます。

 

【東京電力の福島第一原子力発電所の廃炉対策推進会議】

 東京電力の福島第一原子力発電所の廃炉対策の推進会議の設置についてですが、本日原子力災害対策本部が持ち回りで開催されまして、廃炉に向けた取り組み、強化を図っていくために、その体制として、東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議を設置することを設定いたしました。廃炉を加速していくためには、原子炉内の燃料デブリの取り出しにかかる技術課題の解決、克服など、現場の作業と研究開発を一体的に進めていくことが極めて重要であります。
このため、この会議は政府及び東京電力に加えまして、日本原子力研究開発機構やプラントメーカーといった研究開発に係る関係機関が参画をした会議ということになります。第1回の会合、早急に開催するべく現在調整中です。

 

【中東出張】

 出張ですが本日私はサウジアラビア及びアラブ首長国連邦に出張を予定しています。両国の王族、閣僚級の要人と会談を行う予定です。
 サウジアラビアにおきましては、原油の安定供給と国際原油市場の安定化に向けた働きかけを行うとともに、産業協力の枠組みを通じて、二国間の関係強化を図っていきます。

 また、UAEにおいては、アブダビ首長国を訪問いたします。日本が有する油田権益の延長に向けた働きかけを行うと同時に、教育、投資促進と幅広い分野での協力を深めていきます。

 私からは以上です。

 

 

 

 

 

(質疑応答)

 

【東京電力の火力発電入札】

Q: 先ほどの東京電力の入札の協議会ですけれども、この協議のいわゆる決着の時期といいますか、いつごろまでに修案を見通そうとお考えですか。

 

A: 先ほども申し上げたように、入札は事業者の判断で行われる。その状況を見ながら適時協議を進めていくということになります。

 

 

【東京電力の国会事故調への虚偽説明】

Q: その東京電力ですけれども、昨日報道等でいわゆる誤った説明を事故調の方にしていたとされる問題が起きております。東京電力の所管大臣として、御見解、お考えがあれば、教えてください。

 

A: 今東京電力のどこに問題があったのか、誤った報告があったのか、まず事実関係についてきちんと調査をするように、そしてその結果を経済産業省に報告するよう指示を出しております。報告を受けて、その結果を見て適切に判断をしていきます。

 

 

【電力システム改革】

Q: あと一点、今日システム改革の報告書がまとまります。昨日の委員会でも議論がいろいろあって、早く発送電を分離をするべきではないかという議論もありました。いわゆる時期を含めて、今日を迎えたお考えや今後への見通しがあれば教えてください。

 

A: 今日専門家委員会開かれるということでありまして、専門家委員会における取りまとめは来週ということになると思います。それも受けた上で最終的に全体像を判断していきたいと思います。

 

 

【東京電力の火力発電入札】

Q: さっきの東京電力の火力入札の件ですけれども、局長級の会議ですけれども、さっきざっくりとした話はいただきましたが、具体的なアジェンダというのはどのようなものになりますでしょうか。

 

A: 局長に聞いてください。

 

 

【海外からのエネルギー輸入、米国産シェールガスの輸入】

Q: このところ、円安が進んでいる中で、海外からのエネルギーの買い入れプッシュがさらに膨らむ見通しが立つと思うんですけれども、その後、どのように考えていらっしゃいますか。

 

A: 安倍政権として様々な経済的な課題に取り組まなければならない。その中で長引く円高に対応して、長引くデフレに対応するための対策をとっている。このことが最優先課題だと思っています。その結果として、為替市場、様々な要素も含めて動いているということだと思います。当然、円高、円安、それぞれのメリット、デメリットが国内経済にも出てまいります。そういった動向もこれからきちんと注視をしていきます。

 

Q: アメリカからシェールガスを買い取るという報道がありますけれども、そうした場合原発の再稼働が難しい中で、日本のエネルギー比率というのは、どのようになっていくという見通しがあるんでしょうか。

 

A: 資源の多様化、多角化というのは極めて重要です。石油からLNGなどの資源を多様化していく。さらには、調達先を多角化していくことは重要でして、アメリカからのシェールガスの買い入れについても、働きかけを今後もしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 (以 上)

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