政調会長会見要旨

2011年11月18日

平成23年11月18日

【冒頭発言】

本日シャドウ・キャビネットを開催しました。3点報告します。

 1点目は復興財源の関連で公務員給与の問題です。わが党としては、政府・民主党の案よりバージョンアップした3点セット、つまり人事院勧告を実施し、さらに深堀をし、そして地方公務員にも波及させる。この3点をセットにして法案を準備しています。最終的には公明党と共同提案できるよう、最後の詰めを行っているところです。

 2点目は、シャドウ・キャビネットの中で一連のサイバーテロの発生を受けて、国家の秘密保全のありかたを政調で検討してほしいとの意見がありました。これについては、本日8時30分からインテリジェンス・秘密保全等検討チームを開催しました。実は、平成18年にわが党としての提言をまとめています。政府はその中の一部をつまみ食いする形で法案を検討しているようですが、わが党は以前の検討チームの座長が町村先生でしたので、今回も町村座長のもとでより包括的な検討してもらいます。同時に、IT戦略検討委員会の平井たくや委員長には、サイバーテロに限定した専門的な検討をお願いしました。

 3点目のTPPの問題については、自民党として「国民に対する説明も曖昧な状況で、APECにおいて参加を表明することには反対」という取りまとめを行いましたが、野田総理はAPECにおいて実質的な参加表明を行いました。総理の「参加に向けて関係国と協議をする」という非常に曖昧な表現によって、まさに内外ともに混乱が拡がっているのだと思います。
 APECが終わり、新しいフェーズに入ったわけですから、政府から今後の協議をどのように進めるのか説明を受けつつ、党のスタンスも決めていかなければならないと考えています。高村調査会(外交・経済連携調査会)において来週から議論をスタートすることにしました。
私からは以上です。

 

 

 

【質問】

TPPに関してですが、党としてのスタンスはいつごろまでにまとめていく考えですか。

 

【答え】

 政府が関係国との事前協議をどう進めていくかを睨みながら決定していくことになりますが、今の段階では十分な情報がありませんから、党のスタンスをいつまでにまとめるとかと言うことは明確に申し上げられません。

 

 

 

【質問】

 インテリジェンスについて説明がありましたが、政府が検討している法案に対して、対案を予定されているのですか。

【答え】

 わが党で平成18年に提案をまとめています。内閣情報官をもっと格上げすべきであるとか、情報に関する専門人材の育成であるとか、かなり具体的にまとめています。それをレビューする中で、全体のパッケージとして提案していく形になります。わが党の平成18年の提言の中で、まだ実施していない項目もかなり多くあります。ちょうど我々の2次補正の17兆円に対して、政府の3次補正が10兆のような話であります。パッケージからまとめ直したいと考えています。

 

 

 

【質問】

 別件ですが、先日、一川防衛相がブータン国王夫妻の晩餐会に欠席し、同僚議員のパーティに出席した大臣の対応について批判が出ていますが、政調会長の考えはいかがですか。

 

【答え】

 言語道断だと思っています。国を代表する閣僚が国政の案件に最優先で当たるというのは当然であると考えています。今後わが党としても、一川大臣がどのような責任を取るべきか検討していきたいと思います。

 

 

 

 

 

自民党幹事長 衆議院議員茂木としみつ

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