2017年11月10日
昨日はTPP首脳会合が延期となりました。カナダが大筋合意(閣僚合意)について、首脳レベルで確認する段階ではないという主張をしたためです。
自由貿易体制の将来を左右する分水嶺となるTPP11が一時、風前の灯火となりかけましたが、その後、共同議長であるベトナム・アイン商工大臣と私で11か国の閣僚を緊急に招集し、事態の収拾を図りました。
午後5時から5時間にわたり、カナダも交えて閣僚同士の議論を行い、午後10時にようやく、①協定案の案文と凍結項目については昨日の通り改めて合意、②これを公表する際の閣僚ステイトメントについても合意、とすることができました。首脳会談は開かず、各閣僚から各首脳へ報告することとしました。
トラブルはありましたが改めてTPP11の大筋合意が達成でき、ホッとしました。昨日は食べず寝ず頑張ってきたスタッフとともに、ホテルのレストランで遅い夕食をとり、ささやかな慰労をしました。