2020年2月28日
本日、来年度予算が衆議院を通過しました。衆議院本会議の前に、訪日中の楊潔篪(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員との間で会談を行いました。
まず私から、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、邦人の帰国のために中国側が全面的に協力したことを高く評価しつつ、情勢の早期の沈静化に向け両国で連携していきたい旨述べました。これに対し、楊政治局委員から、中国が新型コロナウイルスの感染拡大と闘う上で、日本政府や各界から支持・協力を頂いたことに深く感謝する、現在日本が直面する状況についても、中国として積極的に力ある限りの支援を提供し、共に困難を乗り越えていく考えである旨の発言がありました。その上で、新型コロナウイルス感染症についての情報共有の強化を含め、広範な分野で連携を深化させていくことで一致しました。
また、現時点で、習近平国家主席の訪日の予定に変更はないものの、中国国家主席の訪日は十年に一度のことで、十分な成果を上げるものとする必要があり、この観点から引き続き日中間で緊密に意思疎通していくことで一致しました。
新型コロナウイルス感染症については、感染拡大の防止に政府・与党を挙げて全力で取り組みます。
また、週明けから行われる参議院の予算委員会でもしっかりと議論を行い、来年度予算の成立に全力で取り組みます。