2020年6月16日
本日、第201回通常国会が閉会となりました。
今国会では、新型コロナ感染症対策に最優先で取り組むとともに、様々な影響が出ている経済や生活を一刻も早く建て直すため、二次にわたって補正予算を成立させました。これは、リーマンショック時をはるかに上回る、財政支出120.8兆円、事業規模233.9兆円という、史上最大規模の補正予算です。政府として、これらの予算を早期に執行すべく、努めてまいります。
私は、外務大臣として、外務省の新型コロナ対策の陣頭指揮を執り、在留邦人・渡航者の帰国支援などに全力で取り組んできました。新型コロナの世界的拡大以降に行った各国外相等との電話・TV会談は45回を超え、国際社会との連携・協力も進めてきました。また、今国会では、邦人保護体制の強化や医療提供体制が脆弱な途上国支援、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組を始め、「包容力と力強さを兼ね備えた外交」を推し進めるための十分な予算を確保し、例年と比べても数多い16本の条約を成立させる事が出来ました。
現在、我々は、新型コロナの世界的拡大という危機に直面しています。しかし、困難に直面した時こそ、イノベーションが生まれます。まさにそれが文明というものです。今回のコロナ危機でも、これを克服する過程で、政治、経済、日常生活など、様々な分野で前向きな変化が生まれることを期待します。危機を克服する過程で様々なイノベーションや新しいライフスタイルを実現し、一歩進んだ新しい社会へとシフトしていきたいと思います。
今日で国会は閉会しますが、今後も、内外の重要課題に日々全力で取り組んでいこうと思います。