2020年7月29日
本日、約1時間20分に亘り、王毅・中国国務委員兼外交部長との間で、新型コロナウイルス感染症への対応等について電話会談を行いました。
まず、日本と中国でそれぞれ発生している自然災害について、私と王毅国務委員のそれぞれからお見舞いの言葉を伝えました。
その上で、新型コロナウイルス感染症に関して、引き続き、自由・透明・迅速な形での情報・教訓・知見の共有、国際的な公衆衛生対策への協力等を含め、日中両国が外交当局間を含む様々なルートで引き続き連携していくことを確認しました。また、今般、日本政府が発表した方針も踏まえつつ、往来の再開に向けた調整をできるだけ早期に行っていくことを確認しました。
私からは、尖閣諸島周辺海域等の海洋分野の課題を改めて提起し、中国側の行動を強く求めるとともに、香港に関する日本側の懸念を伝達しました。また、南シナ海問題及び軍備管理・軍縮についても議論しました。
さらに、日本産食品輸入規制問題を含む二国間の経済関係についても議論し、二国間の懸案事項のみならず、地域・国際社会の課題について引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました