2021年2月10日
今晩、インドネシアのルトノ外相、米国のブリンケン国務長官とそれぞれ電話会談を行いました。
日インドネシア外相電話会談では、ミャンマー情勢について突っ込んだ意見交換を行い、ネーピードーにおける平和的なデモ隊に対する発砲を含め、情勢についての双方の現状認識と懸念を共有しました。私からは、市民に対する暴力の回避、アウン・サン・スー・チー最高顧問を含む拘束された関係者の解放や民主的な政治体制の早期回復を国軍に対し引き続き強く求めていく方針を伝えました。これに対してルトノ外相からは、ミャンマー国民の安全確保や民主的プロセスへの回帰の重要性を含めASEANの視点から発言がありました。また、ルトノ外相との間で、ミャンマー情勢について基本的な認識を共有していることを確認するとともに、今後も引き続き緊密に連携していくこととしました。
この他、戦略的パートナーである両国の二国間関係や様々な国際的な課題における連携を更に強化していくことで一致しました。
日米外相電話会談では、ミャンマー情勢について先般発表されたG7外相声明を踏まえつつ意見交換し、現状についての重大な懸念を共有しました。特に、ネーピードーにおける平和的なデモ隊等に対する発砲事案を強く非難し、治安当局に対し、民間人に対する暴力的な対応を直ちに停止するよう強く求めていくことで一致しました。また、アウン・サン・スー・チー最高顧問を含む拘束された関係者の解放や民主的な政治体制の早期回復を国軍に対し強く求めていくことでも一致しました。さらに、ミャンマー情勢について引き続き日米で緊密に連携していくことを確認しました。
また、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のため、同志国間で緊密に連携し、また、日米豪印の連携を着実に強化していくことで一致しました。
さらに、中国等の地域情勢についても意見交換を行いました。中国については、海警法を含め、東シナ海における一方的な現状変更の試みについての懸念を共有し、連携していくことで一致しました。また、引き続き地域や国際社会が直面する諸課題について、日米で緊密に連携していくことで一致しました。