2021年3月16日
本日は米国のブリンケン国務長官と対面では初となる日米外相会談、その後、オースティン国防長官と岸防衛大臣と共に、約2年ぶりとなる日米安全保障協議委員会(「2+2」)を開催しました。
日米外相会談では、まず、先週の日米豪印首脳テレビ会議の成果も踏まえ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を一層強化することを確認するとともに、中国・北朝鮮・韓国・ミャンマーやイラン等の地域情勢、新型コロナや気候変動問題など幅広い問題について忌憚なく意見交換を行いました。
地域情勢で一番時間を割いたのは中国の問題です。東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みに強く反対するとともに、中国海警法への深刻な懸念を共有し、同志国を含め緊密に連携していくことで一致しました。また、香港・新疆ウイグル自治区や、経済安全保障面での中国をめぐる諸課題への対応についても議論しました。
北朝鮮に関して、私から拉致問題の即時解決に向けて、引き続きの理解と協力を求め、ブリンケン国務長官から支持を得ました。
日米安全保障協議委員会(「2+2」)では、バイデン政権が政策レビューを進めているこのタイミングで、両国を取り巻く戦略環境や日米同盟の抑止力・対処力の強化に向けた方針についてじっくり議論できたことは極めて有意義であり、強固な日米同盟を内外に力強く発信することができました。
今日の議論や共同発表を踏まえて、日米同盟の強化に向け、より具体的な作業に取りかかります。年内にも再度「2+2」を行い、その成果を確認することで一致しており、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官と共に、日米同盟を更に前進させることを楽しみにしています。
また、次は、私が新型コロナの状況を見極めつつ、訪米し、外相会談を行うことで一致しました。