2021年4月3日
本日、ドイツとの間で、初となる外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を開催しました。
インド太平洋ガイドラインの策定や海軍フリゲートの派遣など、インド太平洋地域への関心を高めるドイツとの間で、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて緊密に連携することを確認しました。また、海軍フリゲート派遣の機会に、共同訓練や北朝鮮関連船舶による「瀬取り」に対する警戒監視活動における協力を行う可能性について調整すること、そして、先月に署名・発効した日独情報保護協定に基づいて、防衛装備品分野での協力など、安全保障協力を一層推進していくことで一致しました。
日独両国は、力による一方的な現状変更の試みについて深刻な懸念を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことの重要性で一致しました。東シナ海・南シナ海情勢等についても意見交換を行い、私から海警法を含む最近の中国の動向について深刻な懸念を表明し、香港情勢、新疆ウイグル自治区の人権状況について、深刻な懸念を共有しました。さらに、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及び弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄に向け、安保理決議の完全な履行が不可欠であることを改めて確認し、拉致問題の早期解決に向け、引き続き緊密に協力することで一致しました。この他、ロシア、イラン等についても意見交換を行い、緊密な連携を確認しました。
本日の議論も踏まえ、次回の「2+2」を、早期に対面で実施したいと考えています。