2021年5月28日
昨日、本日と、二日続けてG7貿易大臣会合に参加しました。今回の会合では、デジタル化や新型コロナ等の新たな課題に対応した貿易ルールの現代化、不公正な貿易慣行への対応、紛争解決制度を始めとするWTO改革など、国際貿易を巡る喫緊の課題について、率直に議論しました。
私は、貿易ルールの現代化や自由で公正な貿易を確保するための取組に関する議論をリードし、特に、次の点を強調しました。
第一に、G7が結束し、貿易ルールの現代化に関し、自由・公正で持続可能な貿易の支えとなる高い水準のルール作りを主導すること。特に、日本として、デジタル分野の高い水準のルール作りや、途上国を含めたワクチンへの公平なアクセスのために、COVAXやWTO等の国際的な取組をリードしてくこと。
第二に、産業補助金、過剰供給、国有企業、強制技術移転といった不公正な貿易慣行への対応、国際機関における「途上国」地位の問題等に関する懸念をG7が共有し、結束して取り組んでいくこと。
第三に、年末のWTO閣僚会合に向け、漁業補助金交渉の早期妥結、環境等に関する取組の強化、紛争解決手続改革など、WTO改革に向けて緊密に連携していくこと。
引き続き、多角的貿易体制の根本原則である自由で公正な貿易のために、日本として国際社会の取組をリードしていきます。