2021年7月1日
イタリアでのG20外相会合を終え、日本の外務大臣として初めてエストニアを訪問しています。本年に友好100周年を迎える日エストニアの100年の歴史上、初めてです。
中世の街並みが残る首都タリンは、かつてバルト海の貿易を支配した「ハンザ同盟」の繁栄を今日に伝える美しい街です。一方、エストニアは現在、国を挙げてICT化を推進し、デジタル最先進国として発展を遂げています。今日、エストニアの電子政府の取組を紹介している「Eエストニア・ブリーフィング・センター」を視察しましたが、エストニアは、既に行政サービスの99%をオンライン化しているとのことです。日本も負けていられません。
訪問中、エストニア史上初の女性首相に就任したカッラス首相を表敬し、リーメッツ外相と会談を行い、エストニアが強みを有するデジタルやサイバー分野における協力強化で一致しました。また、最近、EU及び各加盟国がインド太平洋への関心を高める中で、私から「自由で開かれたインド太平洋」について説明し、エストニアから力強い支持を得ました。
さらに、本年の国連安保理非常任理事国であるエストニアと、グローバルな課題で緊密に連携することを確認しました。今回、歴訪するバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は、基本的価値の重要性を共有すべき地域でもあります。中国、北朝鮮、ロシア等の地域情勢についても、突っ込んだ意見交換を行いました。