2020年9月9日
本日、ASEAN+3(日中韓)外相会議、日ASEAN外相会議、東アジアサミット(EAS)参加国外相会議に出席しました。合計で約5時間にわたる長丁場の会議でしたが、新型コロナ対応、北朝鮮、南シナ海、香港情勢、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力等について、有意義な議論ができました。
ASEAN+3(日中韓)外相会議では、今年4月の新型コロナウイルス感染症に関するASEAN+3特別首脳テレビ会議のフォローアップとして、日本が支援するASEAN感染症対策センターの設立に向けた取組を含め、日本のASEAN支援策を説明しました。また、RCEPの年内署名に向けて、引き続き関係国で協力していくことを確認しました。
日ASEAN外相会議では、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」と日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」は、法の支配、航行の自由、開放性等の多くの基本的価値を共有しており、この分野での日ASEAN協力を具体化していきたい旨述べました。また、ワクチン開発や医療物資調達を目的とした「新型コロナに関するASEAN対応基金」に対し、日本として新たに100万ドルを拠出することを表明しました。
東アジアサミット(EAS)参加国外相会議では、WHOによる対応の検証を含む新型コロナウイルス感染症への対応や、東シナ海・南シナ海、北朝鮮、香港といった地域情勢について、日本の立場を強く訴え、関係国との連携強化を確認しました。
これまでの東南アジア各国訪問の成果も踏まえ、政治・安全保障分野から経済分野まで、幅広く有意義な議論を行うことができました。今後も各国と協力しながら、地域の平和、安全と繁栄、とりわけ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて積極的に取り組んでいく考えです。