2004年7月30日
今、沖縄観光に熱い注目が集まっています。昨年初めて500万人を突破した観光客数は、今年、さらに伸びる勢いです。なかでも沖縄の離島では、国仲涼子さんが主演したNHKテレビ「ちゅらさん」もきっかけとなり、美しい自然や独自の伝統文化など沖縄の魅力を活かした新たな観光が花開きつつあります。
例えば、久米島では、先般、ドイツの伝統的な温浴施設を再現したバーデハウス久米島がオープンしました。同施設のプールは、久米島沖のミネラル豊富な海洋深層水で満たされ、沖縄ならではの自然の魅力をまさに体いっぱい浴びることができます。
また、西表島は、豊かな自然を活かしたエコツーリズムが盛んです。島の90%が緑豊かな亜熱帯の森林におおわれ、多くのカヌーコースがあるほか、日本最大規模のマングローブ林やミナミコメツキガニ(カニのくせに前進歩行ができ、集団で行動することから別名軍隊ガニと呼ばれる淡いブルーの小さなカニ)など貴重な生物を見ることができます。運がよければイリオモテヤマネコも・・・。
さらに、人口200人余の久高島は、イザイホーと呼ばれる祭祀でも知られ、今なお30件を超える年中行事が伝えられています。自然とともに歩んできた琉球文化の伝統が息づく久高島の魅力に触れ、繰り返し島を訪れる人々も少なくありません。
このような「癒し」「健康」「自然」「伝統」といった時代の志向にマッチした離島観光の取組に熱い視線が注がれています。
その一方、沖縄の離島は、「島ちゃび」(離島苦)という言葉があるように、離島であるがゆえの様々なハンディを抱えています。内閣府では、離島に注目が集まる今、島がその魅力を活かして活性化するよう、今年5月に「美ら島(ちゅらしま)会議」を立ち上げました。40の島それぞれに担当の職員を決め、実際に島を訪問して、1つ1つの島の持つ魅力が最大限活きるよう、地元の方と一緒にアイディアを考えています。
それぞれの島の歴史や伝統、今、島に生きる人達の日々の営み、・・・島の物語。ベストワンよりオンリーワン、その島にしかない沖縄の美ら島(ちゅらしま)の物語が「一島一物語」として結実することを期待しています。
※ 内閣府沖縄担当部局ホームページ
(沖縄における離島の活性化(美ら島会議) )
http://www8.cao.go.jp/okinawa/tyurasima/index.html
※ 大臣プロフィール
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumidaijin/031119/15motegi.html