2017年6月9日
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」が本日、国会で成立しました。
天皇の退位という憲法史上初めての、そして極めて重要な課題への対応について、法案の速やかな成立を図ることができました。我が党としての基本方針は守りつつ、場面場面で責任政党としての度量も示し、責任ある対応ができたのではないかと思います。
今回の議論のプロセス、そして法案の成立は、当初、各党、会派間で考えに大きな隔たりがある難しい課題でも、お互いに真剣に向き合えば、一致点を見出せることの証明ともなったと思います。今回の立法プロセスが将来の先例となり得るだけでなく、これが今後、他の国政上の重要課題の解決に向けても良い参考事例になればと考えています。
静かな、静ひつな環境の中で議論を進め、一致点を見い出していく。そんな思いで多くの関係者が議論に加わり、法案作成に取り組み、国民も大きな関心を寄せる中で、今日、退位の法案を成立させることが出来たことに、この問題に関わった一人として感慨を覚えます。
政府には法案成立を受けて、天皇の退位に伴う様々な準備をしっかりと進め、万全の対応を期待したいと思います。
この法案の内容のみならず、成立に至る過程も含め、わが国の憲政史上の大きな1ページになるものと考えています。改めて衆参の正副議長、各党会派の皆さん、政府関係者や有識者会議の方々はじめ多くの関係者のご尽力に敬意を表します。