2013年1月15日
(冒頭発言)
【福島訪問】
おはようございます。
明日16日、福島県を訪問する予定です。また、詳しい日程につきましては別にお知らせしたいと思いますが、東京電力の福島第一原子力発電所、そして福島復興本社を視察するとともに、夕刻には福島県庁の方も訪問予定であります。
安倍内閣におきましては、復興、震災からの復興が政権の最重要課題の一つであります。福島復興の大前提であります福島第一原発の廃炉に向けた取組の現状を自ら確認したいと思います。また、地域経済の状況等々についてもお話を伺ってまいりたいと考えております。
私の方から以上です。
(質疑応答)
【25年度予算要求】
Q: 一問目は、為替相場の関係です。為替相場が円相場90円に迫る水準となっていますが、大臣は過去に過度な円高も円安も良くないということをおっしゃっています。具体的には日本企業にとっての適正な為替水準というのは大体幾らぐらいになるとお考えになっているのか、大臣のお考えをお聞かせください。
A: 直前、こちらに来る前、円ドルで89円58銭から59銭のところで動いていました。これまでの過度な円高というものが是正されつつある。そのプロセスである。私の認識は、そういう認識であります。
日経平均も、今日は1万900円台をつけており、今回の経済対策の評価、市場でもいい評価をしていただいているのではないかと思っております。
【原発インフラ輸出】
Q: 二問目は、原発の海外のインフラ輸出の関係です。前の民主党政権では、原子力技術を活用したいと希望する場合には、安全技術を供与するというような方針を掲げていましたが、自民党政権の原発のインフラ輸出の基本姿勢を伺いたいと思います。
A: 原発を含め、日本には水道、鉄道もあります。すぐれた技術、そして運営ノウハウといった様々な技術が日本にはあります。そういったものをパッケージで輸出していく、これを推進しようということで進めてまいりました。ただ、3・11の原発事故を受けまして、原子力については、まず相手側の希望を重視する。その上で相手側の状況などを判断して、最終的に決めていくということになります。我が国においても、これまで蓄積した原子力に関する技術、そしてまた人材、原子力の平和利用のためにきちんと使っていきたいということを考えております。これにつきましては相手側の希望、更には安全性などが大前提になりますが、安全な原発インフラの輸出はこれからも進めていきたいと思っています。
【エネルギー基本計画】
Q: エネルギー基本計画の策定議論はいつ再開されるのか、スケジュールの見通しがあったら教えてください。
A: 確たるスケジュールについては決まっておりませんが、早々にこの問題については取り掛からなければいけないと思っております。そろそろ作業に入るということでありますから、作業については迅速にやっていきたい、このように考えております。
Q: 再開する場合は、34回目の基本問題委員会になるのか、それとも全く新しい委員会なのか、年末にも同じような質問があったと思うんですが、少し時間も経っているんで、その分検討状況の進展があれば、教えてください。
A: 組織については、若干これまでとは違った形を考えております。固まった段階でまた御報告を申し上げます。
【ルース駐日米国大使との会談】
Q: 今日アメリカのルース駐日大使がいらして会談される予定ですけれども、大臣就任の表敬御挨拶以外に、どんなことが議題になりそうでしょうか。
A: お会いになりたいということで喜んでお迎えすることになりましたけれども、大使とは何度も今までもお話ししておりますので、ざっくばらんに日米関係含め、お話ができればと思っております。
Q: TPPも話題に上りそうですか。
A: 分かりません。
【電力システム改革】
Q: 同様に、電力システム改革の議論というのも中断という状況になっていると思うんですが、その再開の見通し等々についてございましたら、教えてください。
A: 今月中に11回目になる会議を開きたいと思います。まだ詳細に詰める部分は若干残っております。2月にも会議を開くということで、一定の方向性が出せればと思っております。
【原発インフラ輸出】
Q: さっき安全な原発は先方の希望があればそれを輸出したいというお話でしたけれども、ベトナムに原発を輸出する話というのは、今どのくらいの状態になっているのですか。
A: 個別の原発の輸出について、進展の状況について、今確たる情報は私は持っておりません。
(以 上)