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茂木経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成25年3月8日(金)
8:44~8:49
於:衆議院議員食堂前

(冒頭発言)

 

 【数値目標を伴う今冬の節電要請の終了】

 本日をもちまして、北海道電力管内で7%以上の数値目標を伴う節電要請が終了することになります。皆様の節電への協力やこの冬の発電所のトラブルが例年より低い水準に抑えられていることなどにより、需給が逼迫することなくこの冬を乗り切れていると思います。これまでの節電への御協力に感謝申し上げる次第であります。
 他方、北海道以外の地域を含め、今月29日金曜日までは、数値目標を伴わない節電をお願いしているところでありまして、引き続き、可能な範囲での節電をお願い申し上げたいと思います。
 私からは以上です。

 

 

 

 

 

(質疑応答)

 

【福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議】

Q: 昨日、福島第一原発廃炉に向けての会議、第1回目が行われまして、大臣も出席されました。廃炉に向けては、事業者に任せるのではなくて、国が率先してという趣旨の御発言がありましたが、昨日の会議の感想と改めて国の廃炉に向けての取組についてお願いします。

 

A: 廃炉に向けては、研究開発含め国が率先してやるべきで、大変困難な作業でありますが、福島の復興にとって極めて重要な問題でありますから、関係者が連携してしっかりと進めていきたい。同時に、私も1月16日に現地を視察させていただきましたが、1号機から4号機、それぞれの状況が違っております。それぞれごとにどういうことができるのか、スケジュールの前倒しできないかということも含めて、6月をめどに中長期のロードマップも見直していきたいと思っております。

 

 

【原子力事故から2年を迎えるに当たって】

来週の月曜日、3月11日で震災から2年を迎えることになるのですが、この間、復旧、復興が進んでいるとはいえ、いまだにもとの生活に戻れない方もたくさんいらっしゃると、こういう現実の中で2年目を迎えることについて、何かございましたらお願いします。

 

A: いまだに多くの方が避難生活を余儀なくされている。そして、帰還ができていないといった問題もあります。更には、私の担当する分野では賠償の問題、廃炉の問題等々もあります。そして、地域で雇用をしっかり作り出していかなければいけない。様々な課題にしっかりと取り組むことによりまして、一日も早く全体の復興が進むように努力していきたいと思っています。

 

 

【原発作業員の待遇】

Q: 原発作業員の待遇についてお伺いしたいのですが、今東京電力によりますと、元請け企業に対して線量に応じて危険手当的なものが支払われているということなのですが、これが重層的な下請け構造の中でピンハネされてしまって、大切な作業員の手元に届いていないというような告発などが相次いでいるのですが、この現状について大臣はどのようにお考えでしょうか。

 

A: もし作業員に適正な賃金が支払われていないということであれば問題だと考えております。廃炉作業を進めていく上で、作業員が安心して働ける労働環境を作ることは極めて重要です。このため、東京電力でも、労働関係法制の遵守に向けた普及啓発や弁護士による相談窓口設置といったことも実施しているという報告も受けております。厚生労働省が基本的には対応する部分も多いわけですが、引き続き厚生労働省とも連携を取りながら、東京電力の指導と適正な労働条件を確保するように求めていきたいと思っております。

 

 

Q: 重複して恐縮なのですけれども、額については民民の話だとして、東京電力は公表していないのですけれども、民民といっても公的な色合いを持っている企業に今なっているわけで、この辺の額の公表については。

 

A: 労働条件のことは厚労省に聞いてください。

 

 

【燃料価格の引き下げ】

Q: 先日、電気料金の審査委員会がLNG価格、シェールとか引き下げるようにと出ましたが、例えば政府の果たす役割、燃料価格の引き下げという面で、今後どういう役割を果たしていこうと考えていますか。

 

A: 例えば、シェールガスにつきましては、既に先日の日米首脳会談で安倍総理から早期承認を求めてきました。また、今後、様々な開発面で、JOGMECが果たす役割や政府レベルへの様々な働きかけといったことを通じて、安い価格での調達の後押しをしていきたいと思っています。

 

 

【電力システム改革】

Q: システム改革についてお聞きしたいのですけれども、この間、自民党の部会の方に案を示されましたが、今後の議論をどういうふうに期待されるかということと、閣議決定をいつごろ目指されたいかという考えをお願いします。

 

A: 自民党では、既に今週で4回目の会議を開いていただきました。様々な御意見をいただきましたが、おおむね改革を進めるべきだという意見が強かったと思っております。党ですが、そろそろ取りまとめの審議に入っていただけるのではないかと思っています。そういった党のプロセスを踏んだ上でできるだけ早く閣議決定に持っていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 (以 上)