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日米豪印外相電話会談

今晩、1時間半にわたり、日米豪印外相電話会談を行いました。新たにブリンケン米国務長官を迎え、ペイン豪外相及びジャイシャンカル印外相と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力、ミャンマー、東シナ海・南シナ海、北朝鮮を含む地域情勢、新型コロナ対策や気候変動を含むグローバルな課題等について、非常に突っ込んだ議論を行いました。

私から、昨年10月の東京での第二回外相会合以降、日米豪印間で実践的な議論や協力が進展していることを心強く思っている旨述べました。その上で、様々な分野で既存の国際秩序に対する挑戦が続いている中、基本的価値を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の強化に深くコミットしている我々が果たす役割が益々大きくなっていることを強調し、各国の外相からも賛同を得られました。

また、4か国それぞれが、自らの特性や地域とのつながりを活かしながら、より多くの国々と共にこのビジョンを推進していくことが重要であり、ASEAN、太平洋島嶼国、欧州などの国々と一層連携・協力を深めていくことで一致しました。

ミャンマー情勢についても意見交換を行い、私から、情勢悪化への重大な懸念を表明した上で、発砲など民間人に対する暴力的な対応の即時停止、アウン・サン・スー・チー最高顧問始め拘束されている人々の解放や民主的な政治体制の早期回復をミャンマー国軍に対して強く求めている旨を説明し、各大臣との間で、早期に民主的体制を回復する必要性で一致しました。

また、私から、中国の海警法に関する深刻な懸念を表明した上で、東シナ海、南シナ海情勢についても意見交換を行い、力による一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致しました。

さらに、北朝鮮を始めとする地域情勢や、新型コロナ対策、気候変動問題を始めとするグローバルな課題についても、最新の情勢を踏まえ、有意義な意見交換を行いました。

本日の会談は、米国のバイデン政権の発足後すぐのタイミングで、ブリンケン国務長官のイニシアチブで開催されましたが、「自由で開かれたインド太平洋」の実現、そして、日米豪印に対するバイデン政権の強いコミットメントを示すものとして高く評価しています。今後も毎年必ず日米豪印外相会合を開催していくとともに、適切なタイミングで対面での会合を開催すべく調整していくこととなりました。