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G7外務・開発大臣会合

5月3日から5日まで、英国・ロンドンで開催されたG7外務・開発大臣会合に出席しました。G7外相が対面でじっくり議論する2年ぶりの機会であり、忌憚なく率直な議論を行いました。私も積極的に議論に参加し、基本的価値や原則を共有するG7の連携の意義を改めて確認しました。

最初の行事である3日のワーキング・ディナーでは、北朝鮮について、私が議論のリード役を務めました。ブリンケン米国務長官から米国の対北朝鮮政策のレビューにつき説明があり、G7として北朝鮮による全ての大量破壊兵器および弾道ミサイルのCVIDという目標を堅持すること、安保理決議の完全な履行が不可欠であることで一致しました。また、拉致問題の即時解決についても改めてG7諸国の賛同を得ました。

4日のセッションでは、様々な地域情勢について突っ込んだ議論が交わされました。中国については、G7として中国に責任ある大国としての行動を求めていくこと、G7が共有する基本的価値や原則に基づく秩序を強化するために連携していくことで一致しました。また、ミャンマーについては、ASEANリーダーズ・ミーティングを歓迎するとともに、アセアン特使の派遣を含め、「5つのコンセンサス」が実施されることの重要性で一致しました。

4日夜からは、豪州、韓国、南アフリカ、ASEAN議長国ブルネイの外相も交えて、インド太平洋や「開かれた社会」、また、ワクチン・保健、気候変動などの国際社会の課題について議論しました。私は、ワクチン・保健の議題でリード役を務め、新型コロナによる危機を乗り越えるためには、G7として、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの考えの下、途上国も含めた世界全体において、ワクチンへの公平なアクセスを実現することが不可欠であるとの認識で一致しました。

また、今回の外相同士の幅広い議論を踏まえ、共同コミュニケを採択し、G7が結束して力強いメッセージを発出しました。

さらに、この機会に、G7の全ての外相、日米韓、韓国、豪州、インドとの外相会談を行い、それぞれ充実した議論を行いました。