活動報告

国連総会1日目

  


  


  



国連総会ハイレベルウィークの機会に、ニューヨークを訪問しています。

国連の193の加盟国が参加する国連総会は、毎年9月第3週の火曜日に新しい会期が始まり、その次の週には各国首脳が集まる「一般討論演説」が行われ、国際社会を取り巻く課題に対する各国の決意表明がなされます。実は、一般討論演説のスピーカーは慣例上、ブラジルが最初、次がホスト国の米国となっています。ブラジルが最初なのは、かつてどの国も最初に発言することを希望しなかったときにブラジルがこれを引き受けたからだ、など諸説あるようです。

この一般討論演説の前後の期間を「国連ハイレベルウィーク」と呼びます。その名のとおり、この期間は、各国の首脳・外相、国際機関の長がニューヨークで一堂に会するため、ニューヨークの国連本部は、まさに国際外交の中心となり、非常に賑やかになります。警備や交通規制も非常に厳しく、車で1ブロック進むのに数十分かかることもあります。また、会談の時間に遅れまいと、首脳や外相が車を降りて走っている姿を見かけることもあります。そうなると、警護官や随行者も遅れまいと大変です。

新型コロナの影響により、昨年はほぼ全ての会議がオンラインで行われ、ニューヨークの議場は静まり返っていたようです。しかし、今年は、一部の会合が対面で実施されることとなり、多くの外相がニューヨークに集まることから、私も2年ぶりにニューヨークを訪問することにしました。

1日目の今日は、日本、ドイツ、インド、ブラジルによる国連安保理改革に関するG4外相会合の議長を務めました。G4として、国連総会議長を支持しつつ、アフリカ諸国を始めとする関係国と緊密に連携しながら、安保理改革の実現に向け早期の文言ベースの交渉入りを目指していきます。

また、アフガニスタン情勢に関するG20臨時外相会合に出席しました。アフガニスタンからの出国希望者の安全を確保し、深刻な人道状況に対応し、アフガニスタンがテロの温床となることを防ぐことが重要です。国際社会が足並みを揃え、一致したメッセージをタリバーンに送り、タリバーンが「言葉」ではなく「実際の行動」を示していくことの必要性を確認しました。

また、英国のトラス外相と会談しました。彼女が貿易を担当していた時に共に日英EPAを交渉していたので、気心の知れた仲ですが、外相としては初の対面会談です。安全保障、経済等の分野で日英関係の更なる強化に向けて緊密に連携していくことを確認しました。

さらに、ブリンケン国務長官との間で行った日米外相会談では、日米同盟を今後とも強化していくことで一致するとともに、引き続き「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力を深めていくことを確認しました。また、アフガニスタンや中国のほか、北朝鮮への対応について日米の緊密な連携を再確認しました。

その後に行われた日米韓外相会合は、北朝鮮による弾道ミサイル発射等の直後のタイミングでの非常に時宜を得た意見交換となりました。私から、北朝鮮の完全な非核化に向けて、外交的な取組の強化、安保理決議の完全な履行及び地域の抑止力強化の観点から、日米韓の連携を一層進めていきたいと指摘し、認識の一致を見ました。また、拉致問題について、引き続きの理解と協力を求め、支持を得ました。さらに、ミャンマー情勢、中国の動向を含む地域情勢や自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた取組についても意見交換を行い、日米韓三か国による連携・協力を一層深めていくことで一致しました。