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国連総会2日目

ニューヨーク訪問2日目は、韓国、カタール、ロシア、フランス、インドネシア、パキスタンの外相、グテーレス国連事務総長と会談を行いました。国連総会中は、いつもこのようなバイ会談の連続です。

5月のロンドン以来となる韓国との会談では、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官との間で、北朝鮮への対応を始め、地域の安定にとって日韓・日米韓協力が重要であることを改めて確認しました。また、北朝鮮情勢や日韓間の懸念を含む二国間関係について率直な意見交換を行い、今後とも、日韓関係を健全な関係に戻すべく、外交当局間の協議や意思疎通を加速していくことで一致しました。

カタールのムハンマド外相との会談では、まず私から、アフガニスタンからの邦人の出国支援に対する謝意を伝えるとともに、現下のアフガニスタン情勢に関する率直な議論を行いました。特に、アフガニスタンが再びテロの温床となり地域の不安定化要因となることを回避すべきであること、政治プロセスの包摂性や人権尊重の確保等の重要性を踏まえ、タリバーンへ働きかけを行うとともに、実際の行動を注視していくことなど、両国で引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

ロシアのラヴロフ外相との会談では、平和条約締結問題、北方四島における共同経済活動、四島交流等事業、各分野の二国間関係や、国際情勢を議論しました。私から、平和条約締結問題を含め幅広く日露関係全体を互恵的に進展させていく考えである旨述べ、日露関係全体の発展に向けて、今後とも様々な機会を通じて議論を継続していくことで一致しました。

インドネシアのルトノ外相との会談では、最近の地域情勢に加え、新型コロナ対策やインフラ協力について議論しました。特に、最近のミャンマー情勢について、時間を取って意見交換しました。来年にG20議長国、再来年にASEAN議長国を務めるインドネシアと地域・国際社会の諸課題に一層取り組んでいきます。

パキスタンのクレーシ外相との会談では、アフガニスタン情勢の変化を受けた、現地の邦人や大使館・JICA職員等の安全な出国のためのパキスタンの協力に謝意を表明し、引き続きの協力をお願いしました。クレーシ外相からは、協力を惜しまない旨の表明がありました。

 国連本部のあるNY、マンハッタンの東側、イーストリバー沿いは秋の深まりを感じます。ジャズピアニスト、ビル・エバンズのAutumn Leaves が聴こえてくるような景色です。