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茂木経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成26年1月10日(金)
9:59~10:07
於:記者会見室

(冒頭発言)

 

 おはようございます。私の方からありませんので、どうぞ。

 

 

(質疑応答)


【エネルギー基本計画】
 Q: まず、原子力委員会が昨日策定中のエネルギー基本計画について見解を発表しましたが、それについての受け止めをお願いします。

 

 A: 昨日原子力委員会の方でエネルギー基本計画に対する意見について見解、発表されたわけでありますが、この見解におきましては、エネルギー基本計画に対する意見、例えば原子力関連部分について当面取り組むべき最優先課題を適切に取り上げていると評価をしており、また国民への丁寧な説明や廃炉・汚染水対策の重要性等の留意点が記載をされております。
 エネルギー基本計画につきましては、こういった意見やパブリックコメントを通じていただいた国民の御意見、前回申し上げましたように、1万9,000件に上るわけでありまして、こういったものを踏まえて、検討をしっかり進めていきたいと考えております。

 

 

【三菱マテリアル四日市工場】
 Q: 二つ目、昨日三菱マテリアルの四日市工場が爆発して、多数の死傷者が出た件なんですけれども、所管大臣として原因究明と今後の対策について、どういうふうに進めていかれるお考えですか。

 

 A: 昨日、三菱マテリアル四日市工場にて爆発事故が発生して5名の方がお亡くなりになり、12名の方が負傷されました。このような事故が発生したことは、極めて遺憾でありまして、お亡くなりになった方々の御冥福をお祈りするとともに、負傷された方々の一日も早い御回復をお祈り申し上げたいと思います。
 本日も警察、消防など規制当局によります現場検証が行われておりますが、当省としても同社に対しまして、昨日規制当局の調査への全面的な協力、そして自社によります原因究明及び再発防止策の早期策定を指示したところであります。

 

 

【経団連会長人事】
 Q: 最後ですが、経団連の会長人事に東レの榊原さんが内定したという一部報道がありますが、大臣の受け止めをお願いします。

 

 A: 報道については承知いたしております。経済の好循環を実現してアベノミクスの効果を全国津々浦々に波及をさせていく、こういう上で経済界の代表である経団連の果たす役割、極めて大きいと考えております。
 もちろん、経団連としての人事であります。その上で東レの榊原さんについて申し上げると、非常に経営手腕のすぐれた方でありまして、政府の産業競争力会議の民間議員としても活躍をいただいておりまして、経済の好循環の実現に向けての基本的な考え方を我々と共有していると考えております。

 

 

【TPP】
 Q: TPPの今後の交渉見通しなんですけれども、お伺いしたいんですが、よろしくお願いします。
また品目として、昨日、アメリカのいわゆる自動車ビックスリーが為替レートの操作に対して規制や何かをTPPでやるようにという、そういう要請が出たりしています。その前では、全米商工会議所の会頭が高い水準で市場開放するようにということで政府に釘を刺した。こんなような動きもありました。その中で、今後の見通しなり御所見いただければと思っています。

 

 A: 若干質問の趣旨が完全にわかっているかどうかわからないのですが、TPPにつきまして、昨年中に妥結に至らなかった、このことは残念でありますが、議論は相当煮詰まってきていると考えております。
交渉の妥結には、各国が柔軟性を持って作業を継続することが必要でありまして、一日も早い妥結に向けて、我が国としてもさらに努力をしていきたいと考えております。

 

 Q: 関連でよろしいでしょうか。アメリカの議会にTPA法案が提出されましたが、今後の交渉への影響を踏まえて、大臣の受け止めをお伺いいたします。

 

 A: 悪いことではない、そういうふうに思っております。TPA、これは米国の国内手続の問題でありますので、今後の米国内での議論を見守りたいと思っております。

 

 

【北海道の電力需給】
 Q: 今北海道を中心に非常に厳しい寒さになっていまして、その中で北海道電力が今日が需要の電力需要のピークになるということで、一層の節電を要請しています。その電力需給のあたり、なかなか寒い中で電気を使うなというのは難しいとは思うんですが、大臣どのように見ているかを聞かせてください。

 

 A: 北海道におきましては、今週末にかけて気温が低下して、本日の電力需要は、この冬の最大になると予測されておりますが、安定供給に最低限必要な予備率3%以上は確保できる見通しだと承知をいたしております。
 ただし、泊原発を除いて最大の発電機であります石炭火力の苫東厚真4号機がトラブルで停止中でありまして、需給状況は予断を許さない面があると考えております。
 今後とも需給状況を注視すると同時に、北海道の皆さんには引き続きできる限りの節電というものの御協力をお願いしたいと思っております。

 

 

【再生可能エネルギー固定買取制度】
 Q: 今日から固定価格買取り制度の、再生可能エネルギーの固定価格買取り制度で値段を決める委員会が今日から始まるんですけれども、それに関連して、太陽光ですとか、風力ですとか、買い取り価格がどのようになっていく、平成26年度分なんですけれども、どのぐらい下がるのかという見通し、大臣からお聞かせいただけますか。

 

 A: これは1年間のコストをきちんと積み上げて積算しているものでありますから、基本的にコストは下がっていくものだと思っておりますけれども、政策的に上げるとか下げるとか決めるべきものではない。まずはそういったきちんとした数値の精査をしていただいて判断をしたいと思っております。

 

 

(以 上)