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茂木経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成25年4月23日(火)
8:41~8:48
於:参議院議員食堂前廊下

(冒頭発言)

 

【医療技術・サービスの国際展開】

 私から、まず1点簡単に報告させていただきます。
 4月2日に安倍総理から、医療技術・サービスの国際展開に向けて、新たな中核組織を設立し、その活動を支援するよう指示がなされております。この総理指示を受けまして、本日この中核組織として、一般社団法人メディカル・エクセレンス・ジャパン、MEJが設立されることとなりました。経済産業省として、関係省庁とも連携しつつ、MEJを通じた海外展開案件の具体化を図り、医療技術・サービスの国際展開をさらに推進してまいりたいと考えています。本件、本日夕刻の産業競争力会議でも、一つのテーマになってくると思います。
 私から以上です。

 

 

 

(質疑応答)

 

【TPP】

Q: まずTPPに関してですが、11カ国に正式に交渉参加を認められました。次のポイントは、米政府による議会の通知になろうかと思いますが、この現状について教えてください。

 

A: 各国が今国内手続をとっているところです。米国については、マランティス代表代行もできるだけ速やかに行いたいと言っておりました。マランティス代表代行は、ハノイ経由でアメリカに帰るということで、まだ議会に通告したという連絡は受けていません。

 

 

【福島第一原発の廃炉に関するIAEAレビュー】

Q: レンティッホ氏が率いるIAEAの調査団が昨日福島第一原発事故のレビューを終えて、報告書を政府に提出しました。この中で、汚染水対策が急務であると、さらには仮設の設備をより早く恒久的なものに入れ替えるべきだというふうに指摘されています。政府としての受け止めをお願いします。

 

A: 報告書によれば、中長期のロードマップの全体計画に加えて、当面の課題として、一点は先般からの事故、そしてトラブルを踏まえて、東京電力は報告、コミュニケーションを改善するとともに、安全上重要なシステムの信頼性を向上させること、そしてもう1点は滞留水の問題も含めて、放射性物質の放出や被ばく線量の管理について、継続的に改善することなどの助言を受けました。
当省としては、これらの評価、助言というものを真摯に受け止め、6月めどで進めております中長期のロードマップの改定に反映をしていきたいと考えております。引き続き世界ともこういった情報を共有していきたいと考えております。

 

 

【TPP】

Q: 今のお話ですが、マランティスがアメリカに帰って間もなく通知がなされるという理解でしょうか。

 

A: そのように思います。

 

Q: その中にも何か残された手続というか、これをしないと通知ができないというのは何か。

 

A: 特に無いと思いますけれども、恐らくアメリカ 議会との関係の慣習で言うと、時間はそれほど掛からないと思うのですが、主立った人に根回しをするという作業は一般的にあります。ただ、日本とやり方が異なり、日本は発表する前に根回ししますが、アメリカは基本的に発表してから根回しします 。それほど大がかりな根回しということではないと思いますが 、根回しの上でということではないでしょうか。

 

Q: 何人かの方への根回しがこれから必要と。

 

A: すでに進めているかもしれません。

 

 

【電力需給検証小委員会】

Q: 本日、電力需給検証小委員会がございます。予備率に関しては、3%の最低限のものが確保できる見通しで、なおかつ他の手立てもありそうということで、いわゆる数値目標に関して、いろいろ判断があると思いますが、御見解があれば教えてください。

 

A: 小委員会で、事務方から2013年の夏の需給見通し、いずれの電力管内におきましても、安定供給に最低限必要な予備率3%以上を確保できる見通しが示されております。本日10時から12時まで小委員会におきまして、この夏の需給見通しについて取りまとめていただく予定であります。これを踏まえて、政府として節電要請などの電力需給対策を決定していきたいと考えております。
 いずれにしても、これまで家計や企業に続けていただいた節電については、これからもどういったトラブルが起こるかわかりませんので、引き続きお願いするような形になるのではないかと思います。

 

 

 

(以 上)